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シュミレーション 完結

ジョン・ランボー視点

ランボー「ぬぉぉぉぉおぉぉ!!!!!!」
俺は日本の新宿と言う場所の公園で機関銃を発砲し続けている。
あの黒い巨大なゴキブリは何なんだ・・・
こうなったのは唯一信頼できる人間、大佐からの頼みだからだ。

作戦内容は殺人鬼数人と、生物兵器の調査等の捕獲・もしくは抹殺だ。
大佐らしくない内容だが、大佐の意思はこの作戦に反映される事は無かったのだろう。

日本に着いて武器の受け渡しの場所で待っていた。
新宿御苑という公園の近くの秋葉神社という場所だ。
時間ぴったりにいかにもな奴等が現れた。
政府専用機内で俺がリクエストした武器と当面の現金を持ってきた。
俺が中身を確認すると奴等はさっさと消えていった。

近くに小さなマーケットがあり、そこで飲み物を買った。
日本の円に関して一切無知で日本語も解らない為、一番ゼロの多い紙幣を置いていった。

マーケットから出ると4人の制服を着た男達と目があった。
そいつらが歩み寄ってくる。
腰にリボルバーを携帯している。
警察のようだ。

何か日本語で話しかけてきた。
意味が解らない、警察官達が指を刺して笑い出した。
どうやらバカにしているらしい。
俺は立ち去ろうと思った。
警察官の1人が受け取った荷物に手をかける。
俺はその警官を突き飛ばした。
残りの2人は銃に手をかけ1人は警棒を抜いた。

警棒で殴りかかる警察官の腕を掴み、骨をへし折った。
そして拳銃を構えだした男二人の腕もへし折った。
その様子を見て突き飛ばした奴が銃を抜こうとしたまま固まっていた。
念のため骨をへし折っといた。
警察官が無線で何か叫んでいる。応援を呼んだんだろう。

俺は近くの公園に向かうため道路を横切った。
途中モノクロ車が何かを叫んでいた。

公園に入るとすぐにまた奴等が来た。
しかしさっきよりましだ。
今度の奴等はしっかり銃を構えている。
警察官「止まれ、動くな、手を挙げろ!」
つたない英語だ。
言われた通りにすると、警察官が二人にじり寄ってくる。
ランボー(さてどうしたものか)
警察官が立つ位置の木が揺れた。
警察官もそれに気づいたようだが、目線を外そうとはしない。
木の茂みから、黒く長いものがゆっくりと警察官の後ろに蛇のように垂れ下がる。
なんだあれは?!
ソレはゆっくりと警察官を狙い定めている。
ランボー「伏せろ!」
警察官「動くな、手を・・ブバォェ」
ソレは叫んだ警察官の背中から胸までを貫いた。
ようやく気づいたもう1人の警察官が、ソレに向かって銃を乱射する。
何発目かの銃撃と同時に、警察官の頭部は爪によって砕かれた。

俺はバックから機関銃を出し、迎撃するする。
命中はしてるが手ごたえをそれ程感じない。
木から降りてきたソレは想像を超える姿だった。

俺は全力で逃げた。先程の銃撃で奴は足を負傷したらしいが、それでも十分早かった。
一定の距離をとってもう一度銃撃した。
弾が被弾する度に黄色い体液を撒き散らしている。
その体液が触れた場所はその瞬間から煙を発している。
奴の体液は酸でできているのか?
茂みに向かって乱射をしていると何かの発射音が聞こえた。
振り向くと、趣味の悪い真っ黒な車からミサイルが発射されていた。
咄嗟に伏せた。
爆風と爆煙で視界が悪いが好都合だ。
しかしあの距離で視界を奪うのはお互いに危険だ。
つまり撃った奴は素人だ。
この隙に俺はその場を離れた。
煙の奥のほうで車の走行音と銃撃音が聞こえた。

機関銃は置いてきたが残りの武器は手元にあるのが救いだ。
俺は手持ちの武器を確認する為に立ち止まり、バックを地面においてかがんだ。
すると、今まで頭があったであろう位置の線上に、三角の赤いレーザーポインターが地面に照らされている。
咄嗟にバックの中にある適当なものを掴み横っ飛びをした。
直後にポインターが示していた地点は小規模な爆発が起きた。
ランボー(爆撃だと?!)
木の陰に隠れた。しかし敵の武器はその木に穴を開けるほどの破壊力を有していたが連射力が低いのが救いだ。
発射元は確認出来るが、撃った人間が確認できない。
しかし向こうはまるで見透かしているように的確に撃ってくる。
とりあえず、適当に掴んだショットガンを発射元に打った。
すると何も無い箇所にノイズが走った。
銃撃は止まない。次第に追い込まれて、爆風で飛ばされ池に落ちた。

池に落ちると、銃撃のリズムが変わった。
さっきまで正確な銃撃が手当たり次第に撃っている。
自分の近くで銃撃で多くの水しぶきが上がる。
銃撃が収まると、何も無いのに突然水面に大きな水しぶきがした。そして空間にノイズが走る。
次第にそいつの姿が現れた。
仮面を被った2メートルはあるであろう人間らしき物だった。
「グルルル・・・」
確かにそんな声を聞いた。
再び姿を消すと、そいつは池から飛び上がり足跡だけを残して消えていった。
ランボー「水の中だとあいつは見えないのか?」
数分間池の水に浸っていると、自分の体温が若干下がった事が解った。
あいつは温度しか認識できないのか?

俺は暫らく念の為水の中にいた。
しかし突然両足を掴まれた、さっきの黒い奴だ。
ランボー「クソ!1匹じゃなかったのか!」
不意に足をすくわれ、ショットガンを手放してしまう。
腰に装着していたナイフを抜き取り、黒い怪物の頭部に突き刺した。
甲高い叫び声を挙げてのたうち回る。
しかしその突き刺したナイフは柄の部分がポロッと落ちた。
刃が溶けている。
悶絶してる黒い怪物にもう一度手にしたショットガンを打ち込む。
全然ダメージは無い、黒い化け物は正気を取り戻したのか飛び掛ってきた。
咄嗟に、闇雲に発砲したショットガンの散弾が口の中に命中すると、まるで中身が崩れたスイカのように、大量の体液を撒き散らした絶命した。
池の中も危険だ。
池から上がると周囲を警戒しながら最初に銃撃された地点まで戻って武器を回収した。
多くの武器が爆風で破壊されていた。

残された武器を装備し、俺は休息を兼ねて暫らく公園に留まった。
数時間後周りには西日が射していた。
そして賑わっていた街は数人のホームレスが徘徊するのみで、人影は無い。
俺はあてもなく歩いた。
すると自分の数十メートル先のビルの屋上で銃撃音と爆発音が聞こえた。
その直後、1人の男が空から落ちてきた。
それと同時に何かがビルの外壁に火花を散らしている。
その火花が止まるとノイズが走った。
奴だ。
奴を確認した直後、一緒に落ちてきた男が地面に衝突した。
火花を散らした奴は、かぎ爪のような物でビルの外壁にぶら下がっている。

一番火力の高いランチャーを構えて、かぎ爪の奴に発射した。
発射音に気づいたが奴には逃げ場はない。
直撃したかは解らないが、少なくともダメージを与えたはずだ。
何より落下すれば無事ではない。

俺は落下してきた男の方へ向かった。
その男は血が一滴も出ていない。
それどころか、目の奥を赤く点滅させて何処か一点を見ている。
赤い点滅が収まった。俺が更に近寄ると目がこちらに向いた。
男「お前は一般人か?」
英語だった。
ランボー「元軍人で囚人だが、今は一応一般人だ」
男「ここは危険だ、離れていろ」
そう言うと立ち上がり、落ちてきたビルに入っていく。
おそらく敵ではあるが今はあの透明になる奴に止めを刺すのが先だ。

あの透明の奴が落下したであろうと予測される場所を探した。
辺りには蛍光色の塗料のような物が点在していた。
おそらくこれが奴の血液だろう。
その蛍光色を追跡すると突如叫び声が聞こえた。
奴は、小さなマーケットの中にいた。
今手持ちの武器は数発のショットガンと弓矢6発のみだ。
この状況で近距離で奴を相手にするのは危険だ。

俺は近くのビルに潜入し、マーケットが確認出来る場所へ来た。
しかしたどり着いた時には状況は変わっていた。
傷だらけの消える奴と両手から長い爪を伸ばした奴が戦っている。
そして更に新たな気配がした。
音は無いが周りの大気が揺れている。ヘリの気配だ。
黒ずくめの男が操縦していた。
ヘリは戦っている男達の上空に上昇していった。
俺は戦っている二人に狙いを定めた。
矢を放とうとした時、爆発音がした。
隣りのビルから黒煙が上がっている。
更に上の階に走って行くと再度爆発が起こり、直後に銃声が聞こえた。
更にもう一度銃声が聞こえ、その弾は隣りのビルの窓ガラスを砕いた。

そこから見える風景は、フロア全体が蜘蛛の巣のようになっている。
ランボー(あれは黒い奴の巣か?)
俺は弓を構えて、放った。
爆炎でフロアは包まれた。黒い怪物と思われる。鳴き声も聞こえる。
全ての窓ガラスが砕け散ったフロアに、ロボットが背中を向けて仁王立ちしていた。
あの落下した奴か?
何故かあいつは放っておけなかった。
それは久しぶりに聞いた英語のせいか、解らないが放って置けなかった。
隣りのビルに向かう途中、マーケットの前で仮面の男は絶命していた。
厳密には元仮面の男で、蜘蛛のような顔をさらして、左腕を切断されて尚且つ胸を貫かれていた。
あのもう1人の爪男がやったのか?

隣りのビルに着くと、黒い怪物の死体があった。
頭に三つの穴が開いてる。
これも爪男の仕業か?つまりあいつもこの建物いるということか?
警戒しながら階段を登って行くと、ガラスの割れる音が響いた。
その直後何かが落下する音が聞こえた。

怪物の巣だった部屋に来た。金属を叩く音が聞こえる。
爪男「おい、隠れてないで出て来いよ、面白いのがあるぞ」
ばれたのか?
俺はショットガンを構えて出て行った。
爪男「これ本物か?でも動かないけどなー」
爪男は自分の爪でロボットを叩きながら話した。
両手の爪は左手のみになっていた。
爪男「俺はウルバリンだ。お前は?」
ランボー「ジョン・ランボー」
ウルバリン「そっか、自己紹介も済んだし始めるか」
「プーーーーーン」
音がした。ロボットの目が光りだした。
ロボット「深刻なシステムエラーより復帰。最大優先任務サラ・コナーの護衛失敗」
ロボット「次点優先任務、ジョン・コナーの護衛、ロスト」
ロボット「第一指示者、サラ・コナーよりの任務、一般人の保護を優先任務とする。」
そう独り言を言うと、持っていた対戦車ライフルをウルバリンに放った。
しかし驚異的な反射神経でウルバリンは銃撃を避けると、腰に下げているフリスビーのようなものをロボットに投げた。
そのフリスビーはロボットの体を上下に真っ二つにして壁すらも突き抜けていった。
崩れ落ちるロボット。ロボットの目は非常に早いスピードで点滅してる。
ウルバリン「イエ~~~!!!見たか・・・」
言い終わる前にショットガンを撃ち込んだ。
ウルバリンは吹き飛んだ。
反応が無い、銃口をウルバリンに向けながら近づくと、ウルバリンは突然起き上がった。
ショットガンを撃ち込む。しかし今度は体勢を低くして避けた。
そして起き上がりざまに左手を振るった。
ショットガンの銃身が真っ二つになった。
ウルバリン「不意打ちは卑怯だぞ」
そう言ってウルバリンが俺の腹を蹴飛ばした。しかもさっき奴に撃った傷口はもう塞がっていた。
俺に残された武器は肉体だけだった。
朦朧としながらファイティングポーズをとった。
ウルバリン「おっさんにしては頑張るな」
左手を振るってきた。大振りなその攻撃をかわすと、奴の顔面に何発かパンチを入れた。
左手だけのあいつなら勝てるかもしれない。
そんな風に思った時だった。
ウルバリン「残念だな、おっさん。時間切れだ」
ウルバリンは右手を水平に挙げる。
ジャキン!
奴の右手から鋭い3本の爪が飛び出した。
ウルバリン「成長期なんでね」
ウルバリンは両手の爪で襲ってきた。




「ドゴォン!」

「ズチャ」

「カチッ カチッ カチッ」

銃声だった。

ロボットの放った銃弾はウルバリンの肘から下を吹き飛ばしていた。
ウルバリンは激高してロボットに飛び掛った。
ウルバリン「貴様~~~~!!!」
ウルバリンは残った左腕の爪をロボットの頭に突き刺した。
その瞬間青い雷のようなプラズマが無数に伸びた。
視界の端に銀色の巨大な杭打ち機のような物が目に入った。
俺はそれを手に取る。
するとロボットが残った右腕でウルバリンに組み付いた。
ロボット「それで私ごと撃つんだ」
躊躇は無かった。
迷わず打ち込んだ。想像以上の反動だった。
杭はウルバリンとロボットを貫いて二人揃って壁に打ち付けた。
ロボットの目の光は完全に消えていた。
ウルバリン「クソッタレ!」
ウルバリンは残った左手で杭を抜こうとしている。
杭はもう残っていないようだ。
こいつに止めを刺さなければ。

当たりを見回すと丁度いいものがあった。
俺はそれを拾うとウルバリンの前に立った。
ランボー「いつまでも成長期なのも考え物だな」
俺は拾った奴の右腕で奴の首を跳ね飛ばした。



という事で、ランボーが一番強いという結果になりました。
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シュミレーションの結果その②

バットマン視点

東京、新宿シティー
一台の漆黒の車が街を走っている。
私の車だ。

バットマン「アルフレッド、日本の警察に話しはついたか?」
アルフレッド「はい、ブルース様。先程FBI長官から連絡がありまして全面的に支援の約束は取り付けました。全ての情報は一旦私へ報告される手はずになっております。」
バットマン「ありがとう、アルフレッド。何か情報はあるか?」
アルフレッド「はい、最新の物ですと、警察官4名が職務質問をした外国人に、全員腕の折られたとの情報です。」

私がこの街に来たのは、ある人物の依頼だからだ。



ある男「この男達を捕まえて欲しい」
バットマン「・・・・・・・・・」
ある男は何枚かの写真と資料を差し出した。
ある男「始めの写真の男は、1984年にロサンゼルスに現れロス市警警官40人をはじめ一般市民、数十名を惨殺した。
名前・国籍等は不明でこの写真以外の手がかりは一切ない。
また精神病院から脱獄したサラ・コナーも一緒に逃走していると思われる。」
ある男「次の男はジョン・ランボー。本名ジェームズ・ランボー。ベトナム戦争の英雄だ。しかしオレゴン州で警察州兵200にを死傷させた。」
そして次の写真は無数の遺体と、分厚い資料のみの構成だった。
ある男「こいつが誰かは誰も知らんが、唯一解っているのはこの写真に写っている遺体の数々はこいつに殺されたという事だ。」
その写真には全身の皮をはがれ吊るされた者、頭蓋骨を脊髄ごと抜かれた者等様々だが、その残虐性は一環していた。
ある男「こいつに関しては、出現した国、時期等は一切規則性をもたない。あえていえば、とても暑い地域を好むという事だ。」
そして身確認だが、日本の敵国から2種の生物兵器が送り込まれたようだ。
バットマン「そいつらについての情報は?」
ある男「一切ない。勿論彼らはいずれも凶悪だ。生死は問わん」
バットマン「自慢のアメリカ軍でも投入すればいいのでは?」
ある男「これはアメリカの恥なんだ。公にはできん。そして一応友好国だ、軍隊を投入するわけにはいかん。」
バットマン「かといって、FBIやCIAの戦闘力では歯が立たないわけだ。」
ある男「そういう事だ。」


私はこの依頼を受けた。
バットマン「その暴れた男は1人か?」
アルフレッド「はい」
バットマン「恐らくジョン・ランボーだ。場所を教えてくれ」
アルフレッド「新宿御苑でございます」
バットマン「そこへ向かう、一帯の地図を転送してくれ」
アルフレッド「かしこまりました」

私は新宿御苑に向かった。もうすぐそのエリアに辿りつく時だった。
車に鈍い衝撃が走った。
それはまるで何かを跳ねたようだった。
私は車を急停止して当たりを見回した。しかし誰も居ない。それどころか何も無い。
放置するにはあまりに不思議すぎる現象だが、今はジョン・ランボーの捕獲が最優先だ。
私は再び車を走らせた。

該当する地域に入ると、銃声が聞こえた。
発射音とそのサイクルから機関銃と思われる。

私は車で銃声の方へ向かった。
程なくジョンランボーは発見した。
彼はひたすら茂みの中に乱射している。
一般人を銃撃している訳ではないようだ。

その茂みの中から黒い巨大な生き物が現れた。
その生き物は無数の弾丸を受けてもその歩みを止めなかった。
私は咄嗟にバットモービルに搭載されたミサイルを発射した。

けたたましい爆音と周囲に衝撃が走り、あたりは煙に包まれた。
煙の充満してる周囲に何かの突進音が聞こえる。
バットモービルが大きく揺れた。
さっきの黒い生物が車のフロント部に飛びついた。
その黒い生き物は致命傷をおっているが、未だその俊敏性と攻撃性は失われていない。
その生物は大きく口を開けると中から更に口のような突起物をフロントガラスに叩き付けた。
バットモービルのフロントガラスはバズーカであっても直撃しなければ破壊される事はない。
しかしその口のような物を叩きつけた3回目、フロントガラスに亀裂が入った。
4回目、その口がフロントガラスを突き破る直前、私は急加速でバックをした。
体制を崩した黒い生物の突起した口が私の顔をかすめた。
体制を崩し、そのままフロント部から転げ落ちる黒い生物、私は一旦距離を取った。
その黒い生物は軽く頭を振ると、敵意に満ちた叫びのような鳴き声と共に再び突進してくる。
私は、バットモービルに搭載されている、両端の機関銃で黒い生物を銃撃した。
殆どの弾が命中しているが、黒い生物は体のあちこちを飛び散らせながらその移動を止めない。
黒い生物はバットモービルの5メートル先でようやく力尽きた。
私はその場から去った。今はこの生物について情報が欲しい。

バットマン「アルフレッド、いるか?」
アルフレッド「はい、ブルース様。只今こちらに情報が入りました。」
バットマン「どんな情報だ?」
アルフレッド「黒い巨大で凶暴な生物が、歌舞伎町周辺で一般人を襲っているそうです。」
バットマン「???1匹じゃないのか?」
アルフレッド「と申されますと?」
バットマン「さっきその黒い生物を1匹仕留めた。」
アルフレッド「ブルース様。お怪我の方は?」
バットマン「私は大丈夫だ、しかしバットモービルの損傷が激しい。」
アルフレッド「なんと・・・」
バットマン「その黒い生物は何匹いるか解るか?」
アルフレッド「歌舞伎町で2匹とブルース様が遭遇した1匹が確認されております。!!ブルース様」
バットマン「なんだ?」
アルフレッド「歌舞伎町の2匹のうち1匹は死んだもようです」
バットマン「警察が倒したのか?」
アルフレッド「いえ、光の弾が飛んできて爆発したようです。もう1匹は逃げたそうです」
バットマン「アルフレッド、強力な武器と代わりの乗り物が必要だ、用意できるか?」
アルフレッド「かしこまりました、しか・・・・・・・・」

アルフレッドの最後の言葉は聞き取れなかった。
走行している道路の200メートル先の歩道橋にこっちを睨む男がいる。
バットモービルに搭載されたカメラで、ズームで見る。
外国人だ。リストにはない人間だ。
その男はまるでこっちが確認しているのを見透かしたように中指を立ててきた。

写真には載っていない男だ。という事は、皮剥ぎ殺人鬼か生物兵器のどちらかだ。
生物兵器の脅威は先程経験済みだ。バットモービルのミサイルの発射準備をした。
その男は歩道橋から飛び降り真っ直ぐに突進してきた。
ミサイルを発射する。
爆風の中飛び上がる男の姿一瞬見えた。
私はそのまま突っ切ろうとした。
しかし直後右肩に激しい痛みが走る。
さっきの男がバットモービルに飛びつき、バットモービルの分厚い装甲越しに長い爪をつき立て、私の肩を貫いている。
私は痛みを堪えてスピードを上げるべくブースターのスイッチを入れた。
ブースター作動時は300キロを超えるスピードが出せる。
男が必死にその速度に耐えて、もう一撃繰り出そうとした瞬間、急ハンドルを切った。
男は見事に転げ落ち、地面を転がり続けている。
私は一旦治療の為の時間が欲しかった。
出血は激しい。バットモービルを自動運転にし右肩の治療を開始した。

治療開始後暫らくしてあたり急に閃光に包まれたかと思うと、爆発音とともにバットモービルは中に浮き転倒した。
激しい転倒のさなか私は気を失った。







「ブルース様!!!ブルース様!!!応答を下さい!!!」
アルフレッドの声で意識を取り戻した。大分出血したようで意識が朦朧とする。
バットマン「アルフレッド、すまない意識を失っていたようだ。」
アルフレッド「ブルース様、ここは危険です。一旦街から撤退しましょう。
バットマン「大丈夫だ、アルフレッド。それより武器の方はどうなった?」
アルフレッド「・・・・はい・・・・新宿御苑にバットコプターと装備一式配置済みです。それと現在新宿区一帯は現在一般市民は避難しおります」
バットマン「解った、御苑に向かう。アルフレッドありがとう。」
アルフレッド「ブルース様、くれぐれも無理をなさらぬようにお願いします。」

辺りはもう薄暗い。私は最深の注意を払って御苑に向かう。
御苑につくとそこには人や生物の気配は一切無い。
私はバットコプターに乗った。最新の無音飛行ヘリだ。浮上すると私はカメラのモニターをX線モードに切り替えた。
するとあるビルのフロアに人間が密集しているのが解った。おそらく一般人だ。
私はそのビルに向かった。
そのビルの近くでは、爪男と、とても人間には見えない蜘蛛顔の男が戦っていた。
両方の爪を振り回す爪男に対して、片手に装着された鍵爪で応戦する蜘蛛男。
2人ともバットコプターの存在には気づいたようだが、こちらにまで手が回らないようだ。

私は上昇し、ビルの屋上に着陸した。
階段を下っていくと、そこは異臭が立ち込めていた。
下の階で爆発音が聞こえた。そして暫らくして発砲音が聞こえると、下の階から聞いたことのある突進音がこちらに近寄ってくる。
私はバットアンカー(架空)を構える。非常階段のドアを突き破り、黒い怪物が姿を現した。
向こうはこちらに気づいて無い。私はバットアンカーを打ち込む。
巨大な鋼鉄の杭が怪物目掛けて飛んで行き、怪物の腹部を貫いて、壁に怪物ごと打ち込まれた。
絶叫のような叫びを上げながら、化物はもがいている。見ると打ち込まれた杭は溶け始めている。
私は2発目のアンカーを頭部に打ち込んだ。
ようやく、黒い怪物は絶命した。

下の階に行くと、そこのフロアは繭のようなもので覆われていた。
人影があった。しかし明らかに人間では無い。両目が赤く光っている。ロボットだ。
ロボットは私に銃口を向けた。
ロボット「お前は一般人か?」
バットマン「私は一般人ではない」
ロボットは発砲してきた。
私は咄嗟に避けたが、バットアンカーを落としてしまった。
私がロボットの方を向くと同時に空気を切り裂く音がした。
弓矢だ。
弓矢確認した瞬間爆発が起きた。
私はビルの窓を突き破り、落下した。

咄嗟にバットラングを投げて、どうにか落下は防いだ。
爆発したフロア、地上、どちらも遠い。ビルのガラスを蹴破るしかない。
そう決めた時だった。
ガラスを破り、長い爪が私の心臓を貫いた。
あの、爪男だ・・・完全に油断した。
爪男が私から爪を引き抜くと私はそのまま落下した。

(すまないアルフレッド・・・)


シュミレーションの結果その1

サラ・コナー視点

東京の新宿という都市に私は今いる。
この街にいるのは、無数の一般市民と無数の敵と、そして私を守る為に未来からやってきたサイボーグ、ターミネータの彼だけだ。
「君達の敵達は見れば一目で解るはずだ」
そう言われた。
しかしこれだけ人がいる中で敵を判別する事は至難だ。
そう、よほど重武装でもしていない限り。
私は彼に言った。
サラ「約束して頂戴、一般市民は絶対撃たないで」
T800「私の第一任務はサラ・コナーを守る事、状況によってはその命令は遂行できない」
サラ「では、私の危険時では無く、敵を攻撃中に一般人が巻き添えになる事があれば、攻撃を中断して。可能な限り守るの!いい?!」
T800「了解した」
私と彼は高層のビルの屋上へ向かった。
この街には外国人はたくさんいるようだが、それでも彼の風貌は目立つ。
つまり人混みをカモフラージュにも出来ない。

装備・弾薬は、1週間は戦える分が用意されている。
敵が大多数の時は、見晴らしが良く建物の方が守りやすい。
敵の正体が判らない以上は無闇に攻撃に出るのは危険だからだ。

高層ビルの屋上に到着すると私は入口と階段にトラップを仕掛けた。
その間彼はお互いの装備を展開していた。
私は遮蔽物に隠れながら、スナイパーライフルで索敵を行い、彼は仁王立ちで索敵を行った。
ロボット故に危機意識は薄い。

暫らくすると、遥か下の道路で大勢の悲鳴が聞こえた。
私と彼は悲鳴の聞こえた方に目を凝らすと、一定の方向から人々が逃げてくる。
私と彼はその状況を生み出した物を探した。
逃げ惑う人々の最後尾にソレが2匹いた。

明らかに地球の生物でないその漆黒の巨大な体と、驚くほどの俊敏性で逃げ惑う人々を襲っている。
ある物は引き裂かれ、ある物は食い殺され、ある物は尾で貫かれた。
T800「私のデータには存在しない生物だ。あれはなんだ?」
サラ「判らないけど、恐らくあれが敵ね」
私はソレに照準を合わせて発砲した。
確かに着弾したが、ダメージを与える事は出来ない。
T800「そこをどけ」
彼は対戦車ライフルを持ち出した。
このライフルなら800メートル先の装甲車にダメージを与える事も出来る。
彼は巨大で破壊力のある武器を好む。
彼が発砲した。その直後、ソレの頭はスイカのように破裂した。
しかし破裂した直後、光弾のような物がソレに激突して爆発起きた。
サラ「!?」
サラ「今のはアナタがやったの?」
T800「私ではない。アレは弾丸による物ではない、一瞬あそこに電磁波の乱れを検出した。」
サラ「じゃぁ撃った奴も敵という事?」
T800「・・・・・」

暫らくしてこの屋上にも聞こえる爆音を轟かせながら走る漆黒の車が視界に入った。
スコープ越しにその車を確認すると、一人の人間が車にへばりついていた。
その男は両手から鋭い爪を出し車に付きたてている。
T800「どけ」
彼は対戦車ライフルを構えた。
サラ「だめよ、運転手が敵かまだ判らない!」
対戦車ライフルでは車ごと破壊してしまう。
彼は暫らく静止した後、ライフルの照準を外した。

それから暫らく平穏が訪れた、先程の黒い化け物が居た場所には警察とも軍隊とも判らない連中が非常線を張っっている。あの事件以降、この街に人気は失われていた。ビルに西日が射している。

屋上への入口から爆発音が聞こえた。
しかけておいた催涙ガスが爆発した音だ。
私はアサルトライフルに持ち替えた、
彼も対戦車ライフルから、ミニガン(バルカン砲)に持ち替えて入口に銃口を向けた。
しかし敵の気配がしない。
催涙ガスを吸気すればそれなりの気配を感じるはずだが一切気配を感じない。
サラ(退却したのかしら・・・)
催涙ガスの煙の中から、赤い光線が真っ直ぐに私に向かって放出された、
私がそれに気づくのと同時に彼は光の放出元に向けて発砲した。

「ヴゥァァアオオオ」
聞いた事のない叫び声と共に、その赤い光線は彼に向けられた。
その直後、光弾が彼のミニガンを直撃したその爆風で私も彼も吹き飛ばされた。
何もない空間にノイズが走る。
そのノイズの中に人影のような物が見える。
しかしそれは明らかに人では無い。
姿を現したそれは仮面を被りバイキングのような装備に両肩に銃らしき物を携行している。
片手には槍のような物が握られていて、その手には蛍光色の血の様なものが滴っていた。
どうやら彼の発砲した弾が幾つか命中したのだろう。

仮面生物が近づいてくる。
仮面の生物「テキカマダワカラナイ」
サラ「・・・・・・?」
仮面の生物「テキカマダワカラナイ」
サラ「・・・・・・・・・・・???」
仮面の生物「ゥアッハッハッハッハッハ」
仮面の生物は手に握る槍で私に止めを刺そうとした。
私は腰に携行したハンドガンを構えた。
照準を合わせたその時、黒い塊が仮面の生物にタックルをした。
彼だ。
彼は仮面の生物を抱えたまま、屋上の端まで突進した。
仮面の生物の肩に携行した銃のようなものが光る。
彼の左腕が吹き飛ばされた。
私もハンドガンで援護する。
私の銃撃に気づいた仮面の生物の銃が私に向けられた。
彼は仮面の生物に抱きつきそのままビルから落下した。
私は彼の落ちた場所に向かおうとした。

ガラ・・・

入口から音がした。
私は銃口を入口に向ける。
誰も居ない。
私は確認の為最深の注意を払って入口に近づいた。
入口付近で、鼻につく臭いが立ち込めている。
あきらかに催涙ガスの臭いとは異なる。
その臭いの元を見ると、何か強力な酸で溶けたような穴がコンクリートに空いている。
何かが私の首に巻きついた。
私は気を失った。










気が付くと知らないビルの中に居た。
まるでクモの糸のようなものが体にまとわり付いている。
一切身動きはとれない。
私の周囲には似たような人間が無数にいた。
皆生きているのか死んでいるのかも判らない。
しかも私達の周りには、3匹の昼間見た黒い怪物が徘徊している。
何故か襲う気はないらしい。
下の階の方で爆発音が聞こえた。
周りの怪物たちがざわめく。
程なく爆発音と共に、部屋の入口を覆っていた繭が爆発で吹き飛んだ。
化け物たちは入口に向かい威嚇を始める。

ドゴォン!!

鈍く重たい発砲音と共に黒い怪物の頭が砕け散った。
その様子を見て、残りの二匹は逃げ出した
彼が現れた。
彼は何とか稼動していた。
しかし片腕と全身の殆どの外皮が削げ落ち、ロボットである事は明らかな状態だった。

T800「無事か」
サラ「今までで一番元気よ・・・」
皮肉交じりに答えたが、彼がその皮肉を理解したかは判らない。
彼が近寄ってきた時、胃の辺りに激しい痛みが走る。
痛みなんて物ではなく、まるで体の中で猫が暴れているようだった。
自分の腹部を確認すると、あり得ないほど隆起しうごめいている。
私は直感的に悟った。
アレが中にいる。

サラ「私を撃って!早く!」
T800「それは出来ない」
サラ「いいから早く!私のお腹を撃って!」
T800「その行動は禁止されている」
ソレは私の皮膚を食い破り現れた。
意識が遠のく。
その醜い姿が私の腹部から現れ、彼は言った。
T800「お前はジョン・コナーか?」
それが最後に聞いた言葉だった。


シュミレーション?のお題

こんばんは、もじゃです。
私は時々こんな事を考えます。
前はE氏がこの手妄想に付き合ってくれました。

でも近くにいないので1人でシュミレーション開始です。


topb13c03.jpg

エイリアン(雑魚x5匹でも2時間に5匹増える)



VS



20071231213304.jpg
プレデター



VS




img20090317_4_p.jpg
ターミネータ(サラ・コナーもセットだよ)


VS



img_1531337_43527253_3.jpg
バットマン(ロビンはいません)



VS




2297162903_4c396a918d.jpg
ウルバリン


VS


r.jpg

ランボー


戦場は東京都新宿区 新宿駅周辺で、一般人も一杯いる。季節は夏。
ランボーとターミネータは弾薬一杯


エイリアン
人間と猿と何だか解らない爬虫類の混ざったような宇宙生物。

①強靭な力、人間なんてカステラみたいな物です。
②壁や天井だって移動しちゃう。
③口の中に口がある。(任意で飛び出せます)
④体液が酸(鉄なんてあっというまに溶けます)
⑤人間を媒体にすぐ繁殖します(本来はクイーンエイリアンのみですが、設定は無視)
⑥仲間割れとかもしたりする。
⑦泳ぐのが速かったりする。


プレデター
たまに地球に来て、人間を狩っている困った蜘蛛顔の宇宙人。

①力持ち、人間の大人を片手で簡単に持ち上げちゃう。
②人間ベースの動きで驚異的な身体能力。
③実は凄いハイテク。
④赤外線で視認するため隠れても無駄!
⑤人間と同等以上に頭はよい
⑥実は赤外線以外は可視光線ではないようなので、体温が気温と同化すると困っちゃう。
⑦プライドが高い。負けるくらいなら自爆。



ターミネータ
シュワちゃんタイプ。頑丈だけど不器用。不器用すぎるのでサラコナーさんも一緒です。

①頑丈。銃弾なんて効かないよ!
②旧型の為、戦闘以外のレスポンスは悪い。
③あらゆる銃器を使いこなす。
④壊れたと思ったら予備電源で動いたりもする。
⑤逃げない。
⑥周りの肉が落ちると、より一層不器用な動きに。



バットマン
セレブなボンボンヒーロー。だが所詮は人間。

①金に物言わせて色々なアイテム一杯。
②今回唯一、車に搭乗。
③銃器は使わない。
④普段はチンピラの相手が多い。
⑤敵が一杯いる。
⑥一般人は巻き込めない。
⑦日本の夏にこの衣装はキツイ。


ウルバリン
鋼鉄の爪を持つミュータント。原作ではサブキャラだが、映画では完全主役扱い

①鋼鉄の爪で鉄も切っちゃう。
②骨が鉄で出来ているらしい。
③驚異的な回復力。
④エイリアンには酸があるため、一切歯がたたない。
⑤撃たれたくらいじゃ止まりません。



ランボー
情緒不安定な元特殊部隊。

①特殊部隊らしく、銃器・生存術に長けている。
②すぐ脱ぐ
③弾は避けなくても当たらない。
④以外とデリケート
⑤人見知り
⑥弾切れが起こらない。
⑦弓の名手
⑧キレたら見境無し!
⑨そしてやっぱり服を脱ぐ。
という設定で妄想シュミレーションしな寝ます。
おやすみなさい。

水の中で A 智成ver


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2005年  8月25日
PM22:09

土砂降りの雨の日だ。
私は家に帰ってきた。
部屋の中は暗い。
つけっ放しエアコンの音だけが鳴り響いている。
帰宅時のこのシュチエーションにもだいぶ慣れてきた。
もう1ヶ月くらいになるのか?

私は当たり前のようにTVをつけ、服を着替える。
TVで速報のテロップが画面上に表示されている。
東京都多摩西部に雷注意報が発令されたらしい。
今絵里がいる地域だ。

絵里とは私の妻の名だ。
まだ妻と言えるか解らないが、世間ではそうなっている。
別に愛していない訳ではない。
むしろ、この世の誰よりも愛していると断言できる。
しかし絵里はこの家にいない。

私の名前は智成。

インテリアデザイナーをしている。
現在はあるブランドに所属しているがいつかは自分のブランドを持ちたいと思っている。
妻の絵里もこの私の夢に賛同してくれていた。

絵里との出会いは大学時代から始まる。


1996年5月

初めて出会ったのは、
絵里自身ではなく、絵里の作品と出会った。
その彫刻は木で出来ていた。
それは躍動感溢れる魚であり、その魚には3枚の大きな鳥の羽がある。
その魚は水中で勢いをつけ、たった今水面から空へ羽ばたこうとしている。
そんな彫刻だ。
三枚の羽はあるがその魚は決して美しくはない。
ただその魚は跳ねるのではなく、羽ばたく。
もう一度水中に戻ってくる、そんな事は一切考えずただ当たり前のように空へと向かっている。

衝撃的だった。
美大だから多くの芸術と触れる機会は多い。
しかし、これ程多くのメッセージを雄弁に語り、思いを想像させる作品に始めて出会った。
デザイン科の私と違い、始点に一切の制限をもたないこの作品の作者に強烈に興味をもった。

そして絵里自身に初めて会ったのは、
その年の冬、デザイン科と彫刻科の合同の飲み会だった。
初めにこの飲み会の話しが来て以来あの魚の作者、飯野絵里を知りたかった。

彫刻科の友人に聞いてみた。
智成「飯野絵里って人今日来てる?」
友人「ん?絵里?来てるよ、ほら、あそこで立ってクダ巻いている奴だよ」
そういうと友人は指を指す。
指す方向に、一人の女がジョッキ片手に立ち上がり、何やら騒いでいる。

絵里「だからね~、若いうちに行かなきゃ意味ないのよ~、海外は。
私なんてね~5000円の下着を買うくらいなら、そのお金を海外に回すわよ~。
聞いている?感性はお金で買えないのよ?勿論私だってお金じゃ買えないわよ!
失礼しちゃうわ!」
飲み会が始まって一時間も経たないうちに出来上がった女がいた。
彼女が飯野絵里だろうか?
智成「あの人?」
友人は黙ってうなずく。
絵里「だから私は旅行サークル作る!決めた!今決めた!
そこらへんのハワイとか~グアムとか~そんなチャラついたサークルじゃないわよ!
バックパッカーよ!そうバックパッカーズよ!」

思い描いてた印象とはかなり違った。
別に清楚で清純で大人しい女性を想像していた訳ではないが、インパクトが強過ぎた。
それからも絵里は、立ったり座ったり笑ったり大忙しだ。
ただ、片時もジョッキを置く事はなかった。
流石彫刻科だ。

暫らくして話しかけてみた。
智成「あの、飯野絵里さん?」
絵里「ん~そぉぉおですよ~」
目が純血し、あまりろれつが回っていない。
すっかり出来上がっていた。
智成「羽の生えた魚作品だけど・・・」
絵里「魚?ゴメンもう全部食べちゃったよ~、でも食べる?よし食べるか!
すいませ~ん、お刺身くださ~・・・」
智成「いや、刺身じゃなくて彫刻の・・・」
絵里「彫刻??あぁぁ~作品ね~あれはね~。戒めなの~ふふ・・・」
そういうと絵里は横になり寝てしまった。

その後結局絵里は、親友の女友達に抱えられてタクシーで帰っていった。
初めて見た絵里の印象は只の飲んだッくれだった。
しかし、唯一まともに話した、会話に〔戒め〕という言葉が使われていた。
その言葉が印象的だった。
あんなに自由と期待を感じた作品に、作者本人から〔戒め〕という言葉が出てくるとは思ってなかったからだ。

後日大学のキャンバス内の掲示板にこんな事が書かれた張り紙があった。

ーーーーーーーーーーーーーーーーー
来たれ!バックパッカー!
ガシガシ海外行っちゃうよ~♪
世界がみんなを待っている!

連絡先:彫刻家2年 飯野絵里

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

私はこの大学に入り、初めてサークルに入った。



2005年  8月25日
PM23:17

絵里がいなくなってから、私の食生活は乱れていた。
食べたり食べなかったり。
大体が外食で済ましてしまう。
絵里は料理が上手かった。
上手いだけでは無くどちらかというと健康志向で、
聞いたことも無い食材を美味しく調理してくれていた。
凄く出来た嫁だ。
プロポーズは絵里からしてきた。
しかし付き合うに当たって告白したのは私からだった。


1997年2月

私は絵里の主催するサークルに入った。
当初は私を含めた3人だけだったが、年が変わる頃には10人以上のメンバーがいた。
絵里は人間的な魅力によるものだろう。

この年、少数でトルコに向かった。
目的は宗教建築だ。
主にモスクを回る。
ディヤルバクルという地域の ウル・ジャーミイで告白した。

その時絵里はモスク内の回廊の柱の紋様を熱心に見ていた。
話しかけるのも憚ったが、今しかチャンスがないと思っていた。


私は絵里に惹かれていた。
サークルに入るとき、絵里に会いに行った。
飲み会の席とは全然違う印象だった。
絵里「初めまして♪」
絵里はそう言った。
覚えてないようだった。

それから数ヵ月後初めてバックパッカーズとしての活動があった。
場所はインドだった。
私は初めての海外だった。
その異国の地では日本人としての私の持つ武器・知識は一切無意味だった。
良く解らない所で途中下車してしまった事がある。
正直メンバーは途方に暮れた。
しかし絵里は終始前向きだ。
というよりは上向きだ。
絵里は積極的に動き、現地の人に身振り手振りでなんとか自分達の要求や質問を伝えようとしている。
落胆して私を含めたメンバーはその行動に勇気付けられた。
私は絵里に憧れた。
絵里が私をもっと高いところに連れて行ってくれるかもしれない。
そして、いつかは絵里の横に居たいと思った。


そして今絵里に思いを告げるチャンスが来た。
トルコに来る前から張り切っていた訳ではない。
衝動的だった。
思いがこみ上げるという奴だ。

智成「絵里・・・・」
絵里「ん???どうしたの~?」
智成「好きなんだ、絵里が。付き合って欲しい」
自分で言っておいてあまりにシンプル過ぎた言葉に少し笑えた。
絵里「???どうしたの?マジ???」
智成「うん、マジ」
絵里は暫らく考えている。
実際は30秒くらいだろうけど、物凄く長く感じた。
絵里「お姫様のように大事にしてくれる?」
智成「かぐや姫のように大事にする」
絵里「♪じゃぁこちらこそよろしくお願いします♪」
智成「ありがとう、大事にする。」
絵里「知ってる?かぐや姫には一杯貢物が必要なんだよ~」
智成「あ、そっか、じゃぁ親指姫みたいに大事にする」
絵里「あははは♪」
そんな感じで二人の交際は始まった。





2005年  8月26日
AM09:17

気だるさと共に目を覚ました。
ソファーに横になったまま寝たようだった。
絵里が居なくなってから、寝室でまともに寝ていない。
寂しいからか?
理由は解らないが、寝室では寝付けなかった。
カーテンを開けてみた。
外は物凄くいい天気だ。
ベランダからの景色にある、井の頭公園の池がキラキラと太陽を反射して輝いている。
昨日の雨の影響か少し湿度が高い。
しかし、その蒸し暑さは嫌いではなかった。
TVを付けると昨日の多摩西部は落雷の影響で、家電が壊れた家が多発しているらしい。

私は携帯を手に取った。
絵里に連絡してみようと思った。
しかし、文章が思い浮かばない、絵里が出て行ってからずっとこうだ。
文章は作っては消し、完成したと思っても結局送れないでいる。
暫らく作っては消しと繰り返していた。
しかし結局完成には至らなかった。

外はいい天気だ。
絵里が出て行ってから色々な日用品が切れ始めている。
出かける事にした。

学生時代に絵里が住んでいたアパートの近くに今住んでいるマンションはある。
そのアパートは今でもありその前を通ってみた。
今の私にはこれが最大限の勇気かと思うと情けなくなった。

そのアパートに向かう途中に大きな十字路がある。
そこで昔事件は起きた。


1998年7月

その日は大学にいた。
親しい教授が教えてくれた。
絵里が自宅近くで原付に乗っている時にトラックに巻き込まれたと。
聞いた瞬間、私は絶望した。
巻き込まれたという表現では、もう助からないと思った。
私は病院に向かった。

病院に着くとそこには絵里の母親と妹がいた。
妹は絵里に似ていて最初見間違えるほどだった。
私は挨拶と自己紹介もそこそこに、母親から事情を聞いた。
どうやら巻き込まれたといっても、体が潰れたりとかではないらしい。

ただ転倒の際、頭を強く打って意識が無いらしい。
私も絵里の母親も妹も、その日は一日中病院の廊下で過ごし、絵里の姿を確認できたのは朝方になってからだ。

朝方絵里の顔を見た。別に何日も会っていない訳ではないが、
その顔に懐かしさと愛おしさを感じた。
とても静かな顔だ。
意識は無いが、医師の言うには脳波は正常らしい。
こんなに静かな顔をしてどんな夢を見ているのだろう。
嬉しくも悲しくも無い、ひたすらに静かなその表情に何故か神々しいとさえ思った。

その日の昼くらいに絵里の母親の進めもあり、一旦家に帰った。
医師の 脳波は正常という話しを聞いて安心したのもあった。
家についてシャワーを浴びた。
そこまでは覚えているが私はいつの間にか寝たらしい。

朝方絵里の母親の電話で目を覚ました。
絵里が目を覚ましらしい。
私は喜び勇んで病院へ向かう。
途中絵里が事故にあった十字路に、細かく砕けたブレーキランプの残骸が散乱してた。
私は嫌な予感がした。



2005年  8月26日
AM13:20

日用品の買い足しから帰ってきた。
どういう気まぐれか解らないが自炊をしてみようと思った。
もう数年以上このマンションに住んでいるが、キッチンは私にとって未知の場所であった。

料理好きの絵里は多くの調理器具・調味料を常備し、しかもこれらを持て余す事はなかった。
私はフライパン1つも適当な物を選べないでいた。
とりあえず一番大きなものを選んだ。
大は小を兼ねる。これが判断理由だった。
フレンチトーストを作ってみた。
食パンを適当な大きさに切り、玉子をかけて焼いてみた。
何かが違う、こんなフレンチトーストを見たことが無い。
明らかにパンと玉子が別別に焼かれ、フライパンから黒煙が立ち上る。
パンは全然焼けている気配はないのに、玉子だけがどんどん焦げていく。
やっぱりこんなフレンチトースト見たことない。
とりあえず火を止め皿に盛って食べてみた。
パンと焦げた玉子の味がした。
やっぱりこれはフレンチトーストでは無かった。

出来損ないのフレンチトーストを喉に押し込み、少しネットで調べてみた。
どうやら私がフライパンと言っていたのは中華鍋らしい。
先に調べれば良かった・・・
パソコンを開いたついでにメールの確認をした。
jhonkosuからメールが来ていた。
jhonkosuとは私の所属するデザイン会社だ。
メールの内容は私がデザインしたダイニングテーブルが、海外のインテリア雑誌でベストデザイン賞にノミネートされたらしい。
私のキャリアは順調そのものだ。
私だけを置いて、どんどんキャリアだけが舞い上がっていく。
私のキャリア・作品達は私を置いてく。

変な話しだが仕事での成功が苦痛でしかない。
その苦痛に気付くのにも時間が掛かった。
もはやデザイナーですらない。
酷い眠気が襲ってきた。

水の中で① 絵里Verを読む
水の中で① 一哉Verを読む

水の中で② 絵里Verを読む
水の中で② 一哉Verを読む

水の中で③ 絵里Verを読む
水の中で③ 一哉Verを読む

水の中で④ 絵里Verを読む
水の中で④ 一哉Verを読む

水の中で⑤ 絵里Verを読む
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