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水の中で②絵里Ver

水の中で① 絵里Verを読む
水の中で① 一哉Verを読む

2005年 8月26日
PM23:50

目の前の少年は、私を見つめている。
恐らく人だろうけど、幽霊かもしれない。
さっき発した私の問いに、何か答えようとしているが中々言葉にならないようだ。
少年「ごめんなさい」
少年は言った、その直後少年の目が泳いだ。
絵里「!!!」
絵里(私、裸じゃない!)
私は慌てて両手で両胸を隠した。
見事に手のひらに収まるのが悔しかった。
絵里「!!!」
絵里(もっと大事なところ丸見えじゃない!)
私は勢いよくしゃがみこんだ。
とにかくこの少年が人間である確証が欲しかった。
絵里「君、ここで何してたの?」
少年はモジモジしている。
少年「あの・・僕もプール入っていたんです。
こっちの小さいプールで休憩してたらアナタが来て、
そしてアナタが裸になっちゃったから出にくくて・・」
確かに少年の話しは筋道が立っていた。
私は一応少年の足を確認する。
足があれば人と確信し安心して話せる。
足はあった、
絵里(あら?ヤダ、この子も丸見えだわ、フフフ)
少年は私の目線に気付いて、凄い勢いで体を反転させた。
絵里(ヤバイ!変態と思われたかしら・・・
でもいいのよ私だってあちこち見られたし引き分けよ)
頭の中で必死に自分への弁護をした。

絵里「んと~、じゃぁ~とりあえず私、服着るから後ろ向いていて。」
少年「はい」
従順に少年は体を反転させ背を向けた。
なんだか、かわいらしかった。
服が置いてある場所まで戻り
絵里「いいって言うまで見ないでね!」
と言うと
少年「はい」
と、同じように従順な対応が可愛かった。

私は脱ぎ散らかした洋服を着ようと思っていた。
しかしいきなりつまずいた。
パンツが見当たらない!
今日履いていたのは、黒い綿パンだった。
年相応に、大人の光沢のある奴を履いていれば、反射で解ったかもしれないが、
私の黒い綿パンは暗闇と同化していた。
絵里(なんてこと・・・ちゃんと大人な下着を着けていればよかった・・・
そもそもちゃんと脱いだらたたんでおけばよかった・・・)
私は途方に暮れながらも必死でパンツを探した。

ふと、小さいプールに目をやると少年が振り返った。
絵里「こらぁ~!みるな~!!」
私は少年に威嚇した。
その直後視界の端に、光が動くのを感じた。
随分遠くに光が二つ見える。
絵里「え!何?何?」
私はパニックになった。
少年の方を見ると、張り詰めた顔で私に迫ってくる。
絵里「え、ちょっと、え?」
私は落ちている洋服で体を隠したが、完全に頭がパニック状態だ。
少年は力強く私の左手を引っ張る。
女の人「ちょっと、何考え・・・」
一哉「こっち!!」
と私が言い終わる前に彼が言った。
なんだか男らしい感じだった。
しかし私はパンツが無い。
もし、今向かって来ている連中がここを懐中電灯で捜索したら、パンツが見つかってしまう。
何より、神聖な小学生のプールパンツを放置して帰るなんて・・・
絵里「あ、ちょと、あのね・・・」
なんとか事情を説明したかったが、少年は躊躇無く私の手を引っ張り続ける。
絵里(小学生のみなさんパンツ放置してごめんなさい・・)
心の中で謝罪すると、私は少年に引っ張られるままついていった。

少年は更衣室の側で自分の服を回収し、校庭から死角のルートを的確に迅速に選び、
プールから脱出した。
絵里(もう、あのパンツは二度と履けないのね・・・)
別にお気にいりでは無かったが、名残惜しかった。
少年はまた手を引っ張った。

切迫した状態とはいえ、自分が丸裸で学校内を走り回り、一緒にいる人間も丸裸で、しかも少年。

私は走りながら笑っていた。
見覚えのある建物が出てきた。
確かあそこは美術室だ。
少年は慣れた手つきで、割れた窓から手を入れてロックを外した。
あまりの手際のよさに一瞬彼の素行を疑った。

少年が先に侵入する。
少年のお尻が丸見えだ、先に入っていたら大変なことになっていた。
美術室の中は少々蒸し暑かった。
最初に目に付いたのが、美術室の壁一面に張ってある生徒たちの絵だ。
その展示されている量の多さに目を奪われた。

私は我に帰り、裸の自分を見た。
咄嗟に服で隠し、
絵里「えっと、じゃぁ~ゴメン。また後ろ向いていて。」
少年「あ、はい。」
手を引っ張ている時の男らしさはどこかに消え、また従順な少年の態度がかわいらしい。
絵里「ジーパンでよかったわ・・・」
私は小さく独り言を言った。

次に少年が洋服を着た。
きっと少年はパンツを履いているのであろう。
なんだか羨ましかった。
絵里「何で警備の人達きたんだろ~ね。誰か見てたのかな?」
私はふいに疑問に思った事を言った。
少年は答えずらそうだった。
しかし、可能な限り私が傷つかない言葉で、センサーの存在を教えてくれた。
気まずくなった。私のせいで少年は、丸裸で学校中を走り回るはめになったのだ。
絵里「ええ?そんなのあったかな~?まぁいいか。」
思いとは裏腹に私はとぼけてみた。

私は美術室に飾ってある絵が気になった。
月明かりの薄暗い中であまりよく見ないが、
どれも個性豊かで羨ましいほどの自由な絵だ。
私が1つ1つ丁寧に絵を見ていると、
少年「やっぱ、小学生の絵って何ていうか、拙いですね。」
絵里「え~?違うよ~、大人になるとどんどんこういう絵が描けなくなるんだよ~
この時期にしか描けない、混ざり気の無い素直な絵は大人になったら描けないんだから~。」
少年「そういうものなんですか?」
絵里「その時に一番感じた事、特徴的だった事。欲しい物・好きな物。
そういうのを全部一気に描けるのって大人じゃなかなかできないよ~」
少年「なんか説得力ありますね、言われてみればそんな風にもう描けないかもしれませんね。」
絵里「でしょ~♪だから、みんな始めは芸術家なんだよ~」
少年は私の意見に納得してくれているようだった。
私は大学で教員課程も取っていた為、実際に教師になっていたら、
生徒ともこのような話しをしたのだろか?
今とは違う自分の今を想像し、少し楽しくなった。

私は相変わらず絵を見ていると、
少年は外の様子を確かめる為に窓から頭を出していた。
隙のない少年だ。見た目以上に大人に感じるし、頭もいいのだろうと感じる。
暫くして少年がまた私の側に来た。

少年「あ!」
絵里「ん?」
少年「これ僕の絵だ。」
絵里「え?どれどれ~♪」
私はこの隙のない少年が描く絵に強い興味をもった。
少年が指を刺す先には、グランドピアノを少し離れた場所からの視点で書かれていた。
絵の左下に名前の書いてある。
絵里「へ~セリザワ、カズヤ君?」
少年「はい。」
そういえばある意味、裸の関係なのに名前は知らなかった。
絵里「私は、飯野絵里です♪」
少しぶりっこしてみた。

一哉のピアノの絵は、
暗がりでも解る位ピアノのインパクトがあり、
そのピアノへの強い憧れのような物も感じた。
絵里「一哉君ピアノ大好きだったでしょう?」
一哉「ん~確かにその時は、どんな楽譜でも弾けるような気がした。」
一哉「だから、その時はピアノを触れるのが楽しくてレッスンが待ち遠しかったな。」
絵里「うんうん♪いいね~、なんか絵から凄くピアノが好きなのと憧れみたいのを感じるよ。」
一哉「憧れですか、確かにそうですね・・」
彼は一瞬目をそらしたが気にしなかった。
絵里「一哉君、ピアノはまだやっているの?」
一哉「最近までやっていたんだけんどやめちゃいました。」
絵里「え~もったいな~い、かっこいいのに。」
本当にそう思った。
これだけの美少年がピアノをやっていれば確かにかっこいい。

一哉は、一呼吸いれ、
一哉「えっと、飯野さんは・・・」
なんだかそう言われるとムズガユイ。
絵里「絵里でいいよ~」
一哉「絵里はピアノやっていたんですか?」
やっぱりムズガユイ。
絵里「ピアノやっていたの?でいいよ~♪」
一哉「絵里はピアノやっていたの?」
少し戸惑いながら言う少年に私は顔がにやけた。
絵里「やっていたよ~高校入るまでね。お母さんがピアノの先生やってたから必然的に」
私も当時ピアノは好きだった。今でも好きだ。
でも高校に入ってから彫刻の魅力にハマリそれ以降お遊び程度に触るくらいだった。

それから私たちは色々な話しをした。
家が同じ学区内であること。
昨日の落雷で同じような家電が壊れたこと。
そして一哉は14歳であり。私は23歳であると嘘をついた。
あわよくばと思いついた嘘だったが、思いのほかすんなり受け入れられた。
このような他愛もない話しだが私はとても楽しかった。

一哉「そろそろ行きますか?」
絵里「そうだね~明るくなってからだと目立つし。」
少し名残惜しかったけど明るくなってからでは危険だと感じた。
二人は入ってきた通気用の窓から外に出て、
一哉は開けた時と逆の手順で窓を閉めた。

校庭の方へ向かう途中
一哉「絵里は歩きでここに来たの?」
絵里「違うよ、車で・・・・」
私は心臓が止まるかと思った。いや止まったかもしれない。
ジーパンのポケットに手を入れる。
小銭入れしかない。
全てのポケットに手を入れる。
ガムの包み紙しか出てこない。
私は一哉を見つめた。
この暗闇の中、一人でプールに入ったくせに美術室へ行くの怖かった。
絵里「鍵ない・・・」
一哉「・・・・・・・」
絵里「・・・・・・・」
一哉「一緒に行こうか?」
しょうがないな~と言う感じの顔で、少し笑顔で言ってくれた。
絵里「うん!ありがとう!」
一哉君言い男だわ・・絶対長男ね!
と私は思った。

あるとすればプールか美術室だ。
辿った道を逆に辿っていく。
美術室に再度入ると、物が多いせいか思いのほか探し辛い。
それでも一通り探したが見つからなかった。
私たちはプールへ向かった。
そして思い出した。
一哉を先にプールに進入させる訳にはいかなかった。
あそこには確実に、生き別れた私の綿パンがある。
履いているパンツを見られるのはまだいいが、
脱いだパンツを見られるのはなんだか恥ずかしい。
プールの側で、
絵里「一哉は絶対ここで待っていて!」
と強い口調で言った。
理由を聞いてきたが私は答えなかった。

時間はあまり無い。急いで探さなければ・・・
その時鍵のことは忘れていた。
私は、プールサイドにうつ伏せになり見渡した。
かすかに隆起している箇所を発見するとそこに向かう。
あった!私の黒い綿パンだ。
もう会えないと思っていたパンツだが、これをどうした物か・・・
ポケットに入れるには大きすぎる。
やっぱり履くしかない。
私は、勢いよくパンツをバシン!バシン!はたくと、
人生で最速のスピードで、
ジーパンを脱ぎ
パンツを履き
ジーパンを履いた。
少し息が切れた。
絵里「いいよ~」
一哉がやってきた。
私は息切れが悟られまいと必死だった。

2人で暫く探したがやはり鍵は見つからない。
よじ登ったフェンスもセンサーに気をつけながら探したが見つからない。
一哉は文句も言わず、裏門から、美術室まで2往復付き合ってくれた。
本当にいい男だ・・・
結局鍵は見つからなかった。

いい加減に私は諦め、二人裏門へ向かった。
絵里「まいったな~お母さんの車なんだよね~・・自分の車で来ればよかった・・・」
私は心で泣きながらぼやいた。
一哉「車どこに停めたの?」
絵里「あっちのコンビに」
私は裏門の奥を指す。
一哉「じゃぁその途中であるかもしれないから探そう」
確かにその可能性もある。
私は、この出来すぎた14歳の優しさに感動した。
絵里「うん、一哉って優しいね。」
一哉はノーコメントだった。

裏門を二人でよじ登り、コンビニまでの道のりを注意深く歩いた。
しかし結局見つからずコンビニに辿りついた。
一哉「とりあずコンビニで何か飲み物買って来る。」
絵里「うん・・・」
私は絶望しながら運転席を見た。
ドアに何か挿さっている。
絵里「!!!!!!」
言葉失った。
2時間くらい必死に探したのにドアに挿しぱなしだった。
しばし呆然と鍵を見つめる。
一哉「どうしたの?」
私は咄嗟に鍵を抜いた、何時間も捜索につき合わせた結果
挿さっていましたとは言えない!
絵里「なんでもない!なんでもないよ!」
私は冷静を装った。
一哉「本当にどうしたの・・・・・あ!」
一哉が近寄ってくる。
本能的に逃げた。
追って来る一哉。
逃げる私。
追って来る一哉。
逃げる私。
絵里「怒らない?!」
私は聞くだけ聞いてみた。
一哉「解らない!」
ダメだ怒られる。逃げよう。
絵里逃げる。
一哉「怒らない!」
私は足を止めた。
うつむきながら鍵を見せた。
絵里「ごめんなさい・・・・」
私は申し訳ないやら、情けないやらで一哉の顔が見れなかった。
こらえる様な笑い声が聞こえた。
目を向けると一哉が地面に膝を付きながら、必死に笑いをこらえている。
その様子がおかしかった。
私もおかしくなって笑った。
一哉もこらえ切れずに声を上げて笑い出した。
何がそこまで面白いか解らないけれども、今夜起きた事、
それは、今までに経験した事ないかなりマレな経験に笑いが止まらなかった。
絵里「本当にごめんね、この償いは絶対するから・・」
と笑いながら話した。

それから暫くコンビニの前で、ぬる~いミネラルウォータを飲みながらおしゃべりした。
一哉をついでに家まで送った。
楽しかったので、本当はこのまま連れまわしたかったが、
相手の年齢を考えるとそうもいかない。
一哉の家の近くで降ろし、2人とも笑いながら手を振って別れた。

帰りの車内私はずっと思い出し笑いをしていた。
こんなに心の底から笑ったのは何年ぶりだろう?
腹筋が痛い。
一哉にまた会いたいと思った。

家に着き妹の部屋に入る。
妹は帰ってきていない。
朝帰りだろうか?
ベットの上の携帯に着信を知らせるランプが点灯している。
携帯を見ると、夫からのメールだ。
1秒前まで躍動していた気持ちが一気に沈静化した。
メールを確認する。




ただいま、そっちは大丈夫?
ニュースでかなりの被害が出たと言うから、
心配でメールしてみました。
それと話し変わるけど、
俺たちこれからどうする?




短いメールだった。
でも私の気持ちを揺さぶるには十分なメールだった。
(俺たちこれからどうする?)
彼に限って言えば、これは決して投げやりなメールではなかった。
彼は浮気をした。
そして自ら打ち明けた。
そして許しを懇願した。
そして今、(俺たちこれからどうする?)
きっとこれが彼の愛し方、そして償い方なのだろう。
彼は全ての罰を受けるために、別れという安易な解決を選ばなかったのかもしれない。
もし、彼が許しを懇願しなければ、今頃離婚しているだろう。
彼は全ての選択肢を私に残した。
そしてどのような結果も許容する準備は出来ている。
彼の広すぎる献身的な愛が私を揺さぶる。

またあの時間がやってきた。

〔寝れない時間〕私の頭は心と体と喧嘩する。
私はこの時間が大嫌いだ。



2005年 8月27日
AM11:55

結局明るくなるまで寝れなかった。
浅い眠りを何度も繰り返した。

お母さんの声がする。
母「絵里おきてる?」
絵里「寝てる・・・」
母「よかった、ちょっと頼みたい事があるのよ。」
絵里「・・・・・」
母「昔住んでた駅前の教室の2階あるでしょ?」
絵里「・・・・・」
母「今物置みたいになっているけど、今度寮として使うから、
必要な物あれば取ってきて欲しいのよ。」
絵里「・・・・・」
母「返事は?」
絵里「・・・・」
母「働かざる者?」
絵里「・・・・・」
絵里「食うべからず・・・・」
母「お願いね♪鍵置いとくから」
居候は辛い・・・・

目を覚ます為にシャワーを浴びた。
ふと、昨日の夜の事を思い出す。
顔がニヤケル・・・・
パンツを履く時、意図的に光沢のある物を選んだ。


結局支度が終わるのに1時間以上かかった。
家を出る時は、1時を回っている。
私は駅前で駐車場が見つからないのも面倒なため、歩きで向かった。
精々10分程度の距離だ。

昼を回っている為外の日差しは物凄かった・・・
寝不足と強い日差しのせいでフラフラする。
フラフラしているという自覚が沸くと余計にフラフラ歩いてみたりした。
アクビが止まらない。
私は歩きながら伸びをする、
バキ!
左手に衝撃が走った。



続く。
水の中で②一哉Verを読む

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No title

一哉いいね^^
そんないい男が近くに居てくれたらなw

ちょっともじゃんが考えたって事が頭から離れなくて

プールでも裸エピソードがエロティックに感じたよw

>>サユ

一哉君は、絶滅しそうな私のピュアな部分を言語化してます。
私が本気で書いたら、R指定かかります。

本当は一哉君小学生にしようと思ったんだけど、流石に小学生はちと頼りないので、不器用だけど気持ちだけで何とかしようとする中学生にしました。

目指すところは、プラトニックエロティック!
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