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水の中で① 一哉Ver

2005年 8月25日
PM22:12

東京都西部に雷注意報が発令される。

東京都の最西の市、八王子市。
その中でも西の方に存在する朝倉町の高台のマンションの一室で、14歳の少年がうつろな目をしながらゲームをしてる。
それが当時の僕だ。




若い女の声「カズ~、雷警報だって~。ゲーム止めないとプレステ爆発するかもよ~」
と冗談交じりで、ドア越しに話しかけてきた。
声の主は、僕の姉だ。
僕は、あえて姉の言葉が聞こえない振りをし沈黙する。
女の声「今更雷警報なんて遅すぎるわよね~。
もう1時間前から雷鳴りっぱなしなのに・・・朝倉町は東京じゃないのかしら」
と、皮肉を言う。
声の主は僕の母親である。

姉「雷とかマンションに直撃したら電化製品とか壊れないかな?」
母「昔、おじいちゃんの家に落ちた時はコンセント繋がっていた家電が全部ダメになったから怖いわね・・・」
僕は、母親が話し終わるのと同時にドアを開け、
僕「そうならない為に、ブレーカーやヒューズがあ・・」
僕が話し終わらないうちに、世界が白くなる。
そのほとんど同時に爆音が響き渡り世界が暗闇に包まれた。

母と姉の悲鳴が聞こえた。
男の声「落ちたのか?」
僕の父親の声だ。
父親は、入浴中だった。
暗闇の為解らないが、恐らく全裸であろう父は躊躇なくブレーカーのある玄関に向かった。
カチ カチ カチ
明かりはつかない。
虚しくブーレーカのスイッチ音が響く。
僕が父親の手元を照らす為に、携帯電話をもってブレーカに向かい携帯の液晶で照らす。
ブレーカは全てのスイッチがONを示していた。
そして父はやはり全裸だった。
僕は携帯を父親に渡すと、玄関の外に向かった。
マンションの10階からの景色は、いつもの光景から明かりを奪っていた。
どうやら地区単位で停電のようだ。
父「とりあえず、仏壇のろうそくを点けて、今晩は携帯と蝋燭ですごすしかないな。」
僕は部屋に戻った。


僕は寝付けなかった。
おもむろに、携帯をとる。
鳴らない電話だ。家族以外にもう何ヶ月も鳴っていない。
来るのは迷惑メールのみだ。
家族以外誰とも話さない電話。
家族以外誰にも伝えない電話。

僕の使用用途は一通りしかない。
今日も自分から憂鬱になりにそのサイトにつないだ。


759 名前:名無しのクラスメイト 投稿日: 2000/08/25
一哉の彼女母親説www

760 名前:名無しのクラスメイト 投稿日: 2000/08/25
まじ!K・T先輩かっこよすぎ!

761 名前:名無しのクラスメイト 投稿日: 2000/08/25
  一哉って誰?wいたっけそんなの?w


僕「ふぅ」


僕は芹沢一哉
中学2年生だ。
僕は、学校に登校していない。
もう3ヶ月になる。まぁその内の1ヶ月夏休みだ。

きっかけは僕がついた、どうでもいい下らない見栄から付いた嘘からだった。
僕は軽音楽部に所属していた。部員数は6名と少ないが、
僕は小さい頃からピアノをやっていたこともあり、その特技を生かせる部活で楽しかった。
当時、部員全員私以外は彼女がいた。
私はその事を馬鹿にされ、
「俺には、年上のモデルの彼女がいる。」
そんな見え見えの嘘をついたのが始まりだった。
その話しはどんどん広まり、皆嘘と承知で会わせろと行ってくる。
さっさと白状していしまえばよかったのだが、ムキになってどんどん嘘を上塗りをしていった。
最後は全てが嫌になり学校に行かなくなった。
同時にピアノのレッスンも辞めた。

それから数日して、学校裏サイトに自分の事が書かれていたのを知った。
それ以来、そのサイトを日課のように眺めてる。
最近は僕への書き込みは減ってきたがそれでも一日数件はある。
わざわざ、鬱になりにサイトへ接続する。
自分がどう思われているか気になって仕方がなかった。
なかなか寝付けない。



2005年 8月26日
AM10:00


知らない内に眠っていた。
父「一哉、電気屋行くから付いてきてくれ」
僕は話が読めなかった。

父が言うには、朝方電気は普及したらしいが、炊飯器・エアコン・TVが付かない。
どうやら壊れたらしいと言うこと。
私は自分の部屋のエアコンのスイッチを付ける。
反応がない。
TVを付ける。
反応がない。
どうやら、漏れなく私の部屋の家電も壊れたらしい。
他にも電球等も点いたり点かなかったりするようだ。

僕は父親と一緒に車で電気屋に向かった。
久しぶりの遠出だ。
遠出と言っても、近所のコンビにまでしか何ヶ月もいっていない僕にとって、ということだ。
台風一過で物凄い晴天だった。

電気屋に着くと今まで見たことが無いような混雑振りだ。
一番の驚きは、扇風機が売り切れていた。
エアコンは壊れても、直ぐに取り付けが出来ない為、みな扇風機を買っていくらしい。

それからいくつかの店を回り、電球・炊飯器・小さな扇風機を1つ
買って帰宅する。
帰宅するまでの間、久しぶりに父親とたくさん話した。
物静かな父親だが、僕を気にかけてくれているが伝わる。
たくさん話したが、学校に行かない理由については触れなかった。

その夜、昨日は嵐だったので気づかなかったがエアコンが無い部屋と言うのはとても寝苦しかった。
扇風機は両親の部屋に設置された。

いつものように携帯を取る。
でも何故かサイトに繋げる気が起きない。
暑さのせいか、それともいい加減に懲りたのか解らないけど、僕は携帯を置いた。
僕は気晴らしでコンビニへ行くことにした。
時刻はPM22:40だった。

外は、家の中よりも全然涼しかった。
今日外出したせいか、体も何故か調子が良く変に力がみなぎっていた。
近くのコンビには明かりがついていなかった。
多分、昨日落雷で致命的な何かが壊れたのであろう。

仕方が無いので、2番目に近いコンビニへ向かう。
誰もいない細い道を通り、雑音の聞こえない世界はとても気持ちが良く気分が高揚してきた。
コンビニへ行く途中、母校の小学校がある。
かなり古く、築30年は経っているらしい。
懐かしくなり、学校の周りの道をぐるっと回る。
プールが視界に入った。

周りを見回す。

気分が高揚しているせいか、躊躇無く学校に進入した。

プールの近くまで行くと、更衣室の方から遠回りしてプールサイドに向かう。
直接行くとセンサーに引っかかる。
小学校の用務員が在校中教えてくれた事だ。

用心深くプールサイドに向かうと、プールに足を浸した。
灼熱の熱帯夜から足先だけ開放された。

暫く足を浸していたが、いい加減手持ち無沙汰だった。
周りに民家は無い。
誰もいない。

僕はおもむろに服を脱ぎ全裸になった。
脱いだ服を更衣室側にもって行くと、プールサイドに戻り
ゆっくりプールに体を沈めていく。
全身が暑さから開放される。
久しぶりに体を動かしたせいか、体は運動を欲していた。
僕はゆっくり25メートルのプールを泳ぐ。
何分泳いだか解らないが疲れたので、低学年用の水深が凄く低いプールに移動し、ジャグジーのように浸かりながら空を眺めていた。
本当に何も考えずに眺めた。

完全に停止した思考に、突然フェンスを乗り越える音が聞こえた。

僕は咄嗟に水中に体を沈め、様子を伺った。
髪の長い女の人がモタモタとフェンスを登っている。
センサーが絶対作動した。
その女の人がフェンスを登りきると、何か一人でブツブツ話してる。

異常者か?酔っ払いか?色々な可能性を考えた。
相手が女性一人というのは安心だった。
何があっても何とか逃げれると思ったからだ。

女性はプールサイドに腰を掛け、足を浸す。
女性「ああ~んきもち~♪」
かなり若い声だった。
でも身長や体つきから、大人なのはわかった。
これだけ大きな声で独り言を言うって事は酔っ払いだと決定付けた。

女性は周りを見回している。
立ち上がって見回している。
完全に僕には気づいていない。

女性「へっへ♪」
と女性は笑い出す。
やはり異常者か・・・

次の瞬間女性はTシャツを勢い良く脱いだ。
勢い良く服を脱ぎ、あっという間に丸裸になった。

初めて見た家族以外の大人の女性の裸だった。
15メートル位先の光景に胃が痛くなるほどの緊張が急激に走った。

女性「とう!」
勢い良く飛び込んだ。
水しぶきを上げ、とても泳ぎとは言えないが、
バタ足みたいなことをして前進している。

本格的に出れなくなった。

ちゃんと泳いでくれれば、
隙をみて更衣室の服を取りに行くことも可能だ。
しかし、女の人は水に顔が付けられないらしい。
今動けば必ず視界に入り騒ぎになる。
初めてみた女性の体に動揺しながら色々手段を模索した。
でも結局身動きできなかった。

その時間が長かったようにも、短かったようにも思えるが僕は口から上だけを出して待機していた。

女性がプールから飛び込んだ方と反対側から上がった。
服を置いた場所に向かっている。

やっと帰るのか・・・
徐々に鮮明に見えてくる女性の裸にまた胃が痛くなるほどの緊張が走る。

女性は服を通り越しこちらに向かう、
裸以上の緊張が全身はしる。
目だけは素面から出るように目線は水面を見つめた。
意味が無いのは判るが、何故かそんな行動をとった。

女性が僕に気付いたのか、足音のリズムが変わる。
女性「え?・・・・え??え?え?」
徐々に近づいて来る。
女性「まさか河童?」
一哉(かっぱ???)
足音が近い。
女性「え!あなたなに~?!」
大声だった。
観念し、水面から女性の顔に目線を移す。
物凄く綺麗な人だった。
目が合った。


続く    

水の中で① 絵里verを読む
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非公開コメント

No title

読むの逆やったみたいやけど,支障はなかった(笑)

やっぱりいいね!なんか現代っ子って感じ!!

リアル中継!!

次は金曜か??

>>サユ

はい!支障ないように作りました。

何故なら私は天才だからです。

No title

はいはい(=_=;)

調子こくと愛読せんぞ~w

>>サユ

スマンw

一日5回は見てください。

No title

5回もかよ~w

チッ(笑)
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